三つのお祝い


キリスト教を信仰する私たちが一年を過ごしていく中で、大事なお祝いの日が三つあります。このページでは、その三つのお祝い、クリスマス、イースター、ペンテコステについてご紹介します。

クリスマス

クリスマスイベルのイラスト

ユダヤ(現在のイスラエル)のベツレヘムの馬小屋で、大工ヨセフとマリアの間に生まれたイエス・キリストの物語を、子どもの頃絵本などで読んだ方も多いと思います。イエス・キリストは神がこの世につかわされた子として生まれました。
イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは、いまやクリスチャンだけでなく全世界の人のお祭りと言っても過言ではありません。クリスマスに歌う讃美歌「きよしこの夜」「もろびとこぞりて」などは、カラオケでも歌えるレパートリーになっています。
奥沢教会では、12月25日のクリスマスに最も近い日曜日にクリスマス礼拝を行います。また、12月24日のクリスマス・イブの夜には、キャンドル・サービス礼拝があり、ろうそくの灯りのもとで讃美歌を歌い、イエス・キリストの誕生を祝います。教会学校ではクリスマス祝会を開き、イエス・キリストの生誕の物語を劇にして演じ、ゲームや歌を歌ってクリスマスを祝います。
今年は、教会でいつもと違ったクリスマスをすごしてみませんか?

イースター

イースターエッグのイラスト

イエス・キリストは、その生涯を通じて神の言葉を福音(ふくいん)として宣べ伝え、多くの人を絶望から救いますが、その頃支配的であったユダヤ教徒からは、異端の信仰として迫害されます。そして、神の言葉に耳を傾けない人間の罪を一身に背負った形で十字架に磔(はりつけ)られ、わずか三十余年の生涯を終えます。しかし、イエス・キリストは、実に神がこの世につかわされた神の子どもでありました。人間としての生命を終えてから三日目によみがえり、多くの人々に神の子としてのよみがえりの事実を示した後、天に昇り神のもとに帰っていくのです。
 イエス・キリストの復活を祝うイースターは、神とイエス・キリストとを信じるクリスチャンにとって、クリスマスにもまして重要なお祝いです。イースターの日は、キリストが十字架につけられた日が満月であったとの伝承などから、「春分以後の最初の満月の日直後の日曜日」と定められており、3月下旬から4月下旬までの間で毎年かわります。

ペンテコステ

ペンテコステのイメージを表す十字架のイラスト

ペンテコステは、イエス・キリストの復活から数えて50日後のお祝いです。イエスが十字架に磔にされた時、イエス・キリストの弟子たちは自らの死を怖れて逃げ出しました。しかしその後、復活したイエス・キリストに出会うのです。そして弟子たちが、この日一堂に会して神に祈っていると、目に見えない神の力(これを「聖霊」と言います)が与えられ、以後彼らは、イエス・キリストの復活の証人として、世に神の言葉を伝える使徒となったのです。ですから、この日は「キリスト教出発の日」であり、「教会の誕生日」であるということができます。クリスチャンは、この日を「聖霊降臨日」とも呼んで、聖霊によって弟子たちに与えられた勇気に励まされ、信仰への思いを新たにするのです。